震災をきっかけに生まれた会社。「訪問リハビリステーション責任者」の後任を募集します!

 
 
 

東北の地域に根ざした事業を複数展開

富山さんの現在のお仕事は?

ロッツ株式会社の代表取締役として、東日本大震災の被災地である陸前高田市や大船渡市で、薬局や訪問リハビリ事業を運営しております。私自身が薬剤師や理学療法士の資格保有者ではないので、関わっているのは主に会社経営の部分です。

何をやっている会社なのかよく分からない、と質問されることも多いのですが、「東日本大震災という大惨事があったからこそ、その地域で社会に貢献できる新しい仕組みを作れる会社が生まれたんだ」と多くの人から思ってもらえる事業を展開していっております。

具体的には、
震災から約半年後に陸前高田市で一番早く建った薬局である「とうごう薬局」。
復興特区の第一号として日本で初めて開設した単独型訪問リハビリステーションである「訪問リハビリステーションさんぽ」。
リハビリ特化型デイサービスとフィットネスジムを融合させた「ReBorn(リボーン)」。
陸前高田市が誇る観光名所である玉山金山の鉱脈から湧き出る鉱泉を使用している温泉宿泊施設「玉乃湯」
など。

固定概念にとらわれず、地域ニーズに基づいた医療介護連携と新規事業創出にチャレンジしている最中です。 

吉本芸人11年目に起きた東日本大震災をきっかけに創業へ

吉本所属時代の富山さん(当時のコンビ名は「大蛇が村にやってきた」)

ロッツを設立した経緯を教えてください。

高校時代に司馬遼太郎の『龍馬がゆく』を読んで非常に感銘を受け、「若いうちから広い世界をしらなければ」と考えて、バイトで学費を貯め米国ボストン大学へ入学。当初は英語力もからっきしだったのですが、猛勉強の末に奨学金ももらえ、最後の方はアメリカ人の友人から「ノートを貸してくれ」と頼まれるレベルになり、主席で卒業をしました。その後、英国のオクスフォード大学、米国のペンシルベニア大学の院を卒業して26歳で日本に帰国。

帰国後は、貿易のコンサルティング会社を起業。運営を行いつつ、29歳で吉本興業の門をたたき、お笑い芸人と経営者の(今風に言うと)パラレルワークを開始。芸人を志したのは、メディアに出て、広く社会情勢についてを分かりやすく伝える機会を持ちたいと考えたのが理由です。相方は高校の同級生で、彼も商社の出世コースに乗っていた中でしたが、その道を蹴って吉本に入っています。

ライブ中の富山さん(写真左から2番目)

芸人として11年目に入り、インテリ系芸人のジャンルでクイズ番組などにも出演する機会が多くなっていた最中、東日本大震災が起こりました。

当時、政府は慎重な行動を呼びかけていて、多くの人が「何か支援をしたいけれども動きようがない」時期があったかと思います。先の阪神大震災の時の被災地の状況を知人から聞いたことがあった私は、「誰かが動かなければ何も変わらない」と考え、車で石巻市を目指しました。
到着するとメディアで得ていた情報以上に被害は甚大で、トラック一杯に詰め込んだ支援物資はものの5分で底をつきます。

デマ情報も多かった中、可能な限りリアルな情報を確かめてはSNSで発信し続け、支援物資が行き渡っていない場所を把握し、届けていく過程で、協力者も増えていきました。次第に、常時10台くらいのトラックがピストン輸送するほど活動は拡大し、現地の医療関係者から「薬局を開いて欲しい」という打診を受けることになります。もともとそんなつもりはなかったですし、開業コストもかかる話なので迷いましたが、現地で日々目の当たりにしている状況を踏まえると断る選択肢はなく、家の購入資金のために貯金していたお金を元に、ロッツ株式会社を設立。現在の「とうごう薬局」を開業しました。

どうせ法人としてやるのであれば、永続的に続く会社にすることと、創業のきっかけを作ってくれた被災地である東北の復興につながることをやろうと考え、上述したような複数のサービスを展開するに至っています。

被災地の患者ニーズから政府を巻き込み、日本初の単独訪問リハビリが認可

社内で打ち合わせ中の富山さん(写真左上)

 現在のお仕事の楽しいところはどこですか

楽しい、ということと少し異なるかもしれませんが、理学療法士や作業療法士による訪問リハビリステーションの事業については、国を動かしてきた仕事でもあるのでとてもやりがいや想い入れがあります。

被災地で大きな問題となっていた一つが、仮設住宅に暮らす独居老人の健康悪化。私は、療法士の人たちと連携して、ボランティアで要介護や要支援の方々に対して訪問リハビリという形で医療支援をしてきました。ボランティアでやっていたのは、法律の定めで、訪問リハビリができるのは医療機関か訪問看護ステーションに限られていたからです。しかし、被災地域はこれまで以上に医療過疎の地域であり、震災後に急増した患者の数を考えると法律云々も言ってられないので、訪問リハビリを療法士単独でおこなえるよう、政府に対して幾度となく陳情しました。結果として「復興特区」という形で、日本初の療法士単独の訪問リハビリが認められるにいたり、2012年5月に誕生したのが現在の『訪問リハビリステーションさんぽ』です。

政府を動かして実現できたということよりも、サービスを必要としている人たちに対しておこなっていることが、きちんと事業として認められたことは感慨ひとしおでした。

この東北の地に想いを持った仲間たち

インターンメンバーとの集合写真(写真右上が富山さん)

 どんなメンバーと一緒に働いていますか?

復興特区を活用した療法士だけでできる訪問リハビリテーションや、リハビリ特化型デイサービスとフィットネスを一体化させた事業モデル、現在進めている日本初の産業リハビリや、今後実行予定の農業リハビリなど、新規性の高い事業モデルに惹かれて全国から療法士さんが来てくれています。

「被災地で何か貢献したい」「将来独立したい」「大学院に進んで研究したい」など、前向きな意欲をもった人材が集まってくれました。Uターンで参加してくれているスタッフだけでなく、鹿児島、福岡、徳島、兵庫、大阪、福井、神奈川、東京、千葉、宮城など、多くの地域から療法士さんが集まっていますので、様々な情報も集積されてきています。

リハビリステーションの経営は療法士に任せていきたい

「療法士から独立していける人をもっと増やしていきたい」と語る富山さん

後任さんに期待することは?

冒頭でもお伝えした、復興特区の第一号として理学療法士・作業療法士を中心に始まった「訪問リハビリステーションさんぽ」ですが、私が関わっている事業所運営の部分を、後任に委ねていきたいと考えております。長期的な視点で見た時には、理学療法士・作業療法士の資格保有者がステーションを運営していった方が、現場のニーズに則したサービス改善ができますし、経営効率もよくなります。

また、私は理学療法士や作業療法士の方々から「独立したい」「経営にも携わりたい」という気概を持った人たちがもっと現れて欲しいと切に思っており、そのきっかけとなるフィールドとして活用してほしいという想いもあります。医療系の国家資格保有者の中でも(医師や薬剤師と違って)療法士は独立開業するケースがほとんどないのが実情です。ただ、本当はもっとチャンスが拡がっているのではないかと思っています。

余談ですが、療法士がおこなう「リハビリ」は、「できない」を「できる」にするための医療であり、患者の卒業までを見守っていく仕事です。療法士たちが持つ理論や知見・ノウハウは、高齢化の中で注目されている「予防医療」にも役立つ要素がかなりあります。ロッツでは、今年か来年には、療法士を活用した予防医療や健康経営の支援の事業も開始していく予定です。

東北発の会社で、日本の社会課題解決にもつなげていきたい

ReBornの前にて

最後にお伝えしたいことは?

今年で東日本大震災から早いもので丸7年。東北ではまだまだ復興が追いついていない場所も多くありますし、先送り化されてしまっている未解決の問題も無数にあります。しかし、あと3年後の2021年3月末(震災から約10年後)で復興庁は解体されることは決定しています。

私は、この東北という場所で震災が起こり、そのことがきっかけで会社や事業をつくってきました。東北だからこそ産まれた事業や発想をさらに進化させて、東北のみならず日本が抱える社会課題に向き合っていける、そんな会社を目指していきたいと考えております。

取材後記:森

海外の大学、吉本のお笑い芸人を経て、東北の地で起業するという異色の経歴を持つ富山さん。インテリ芸人のジャンルで、ロザンの宇治原さんなどとも並んでテレビにも出られていたそうです。
ロッツの新しい挑戦は、困難や障壁も多いですが、多くの応援してくれる支援者やスタッフを巻き込むことで、被災地を起点とした人々の健康を守り、多くの雇用を生み出していける会社へと成長していくことを、心から応援したいです。そして、震災から年月が経っても、その時の教訓や発展へ向けて出来る支援を考えていく気持ちを風化させてはいけないなと感じました。

森 尚樹

慶應義塾大学法学部を卒業後、新卒でリクルートキャリアに2007年に入社。営業企画やマーケティング、法人営業を経験した後、2013年にエムスリーキャリアへ転職。自社採用やサービス責任者、新規事業など担当し2017年4月に退職。現在は様々なスタートアップ企業の採用や新規事業の支援をしながら、株式会社juice upにて「後任さん」の立ち上げを行う。

後任募集企業について

会社名
ロッツ株式会社
事業内容
概要
主要サービス
・とうごう薬局
・訪問リハビリステーション「さんぽ」
・フィットネスクラブ「ReBorn」
・温泉施設「玉乃湯」
募集ポジション
訪問リハビリステーション責任者候補
雇用形態
正社員
勤務地

<訪問リハビリステーションさんぽ>
岩手県陸前高田市高田町字館の沖1番地アバッセタカタ専門店街

給与
月給250,000円〜350,000円
※前職のご経験と面接評価により決定
※試用期間:入社日より3ヶ月(期間中の給与・待遇に変更はありません。)
※給与査定:年1回
仕事内容

・ご自宅にお住まいの利用者様を対象にしたリハビリ業務全般 (1日5件程度)
・利用者様のご自宅にお伺いし、日常生活をおこなう上での基本動作のサポート。
※訪問手段は法人貸与の車
・医師や看護師などの医療従事者との連携
・ゆくゆくはステーションのマネジメント業務全般

求める人物像

【人物像】
・資格を生かしつつ、地域医療に貢献されたい方
・志高く、人のために事業を作りたい方
・UターンやIターン就職希望の方(※引越代負担いたします、住居手配もご相談ください)

【必須条件】
・下記の資格をお持ちの方
 ・理学療法士
 ・作業療法士
 ・言語聴覚士
  等、リハビリに関する資格
・普通自動車免許(AT限定可)

【歓迎条件】
・病院やリハビリ施設での勤務経験

休日休暇

年間休日115日
週休2日制、祝日、年末年始休暇、お盆休暇(3日)
夏季休暇、有給休暇暇(初年度は11日付与) 

福利厚生
◆交通費一部支給 (上限5,000円/月)
◆社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)

◆住宅手当(3万円まで)
社外研修補助あり(2万円まで)

選考プロセス
まずは下記よりご応募・お問合せください

書類選考

1次面接(人事またはインタビュアーの富山さんとの面接)

最終面接(現場社員との面接・顔合わせ)

内定
・次の選考ステップに進まれる方のみご連絡させていただきます。
・選考プロセスは変更になる可能性があります。
・不採用理由についての問い合わせにはお答えできませんのでご了承ください。
興味がある 応募する

※今回の後任募集については、サイト運営主体の株式会社juice upに委託しております。